中古部品の品質規格開発 自動車リサイクル 会宝産業
自動車リサイクル業の会宝産業(金沢市)は、エンジンなど中古部品の品質表示規格「JRS」を開発し、春から本格的な運用を始めた。世界初の試
み。輸出先の途上国から不良品が多くて問題になっているとの話を聞き、タグで高品質を示すことで信用を高める狙い。販売価格を上げることもできる。本年度
は合弁会社を八カ国で立ち上げ、JRSの拡大を図る計画だ。
JRSはジャパン・リユース・スタンダード(Japan Reuse Standard)の略。規格に従い中古部品を検査し、エンジンならピスト
ンの圧縮力や車載時の動作、オーバーヒートなど六項目を五段階で評価。結果をグラフなどで示したタグを部品に付けて、品質を明示する。同社の在庫品データ
ベースにアクセスすれば海外からでもデータを見られる。
開発したのは、輸出先のケニアで昨年、各国から集まる中古部品に不良品が多く、輸入禁止が検討されたため。会宝産業は同国政府に、品質表示規格を
導入することで不良品の入ってこない仕組みづくりを提案した。
昨年五月から開発を進め、ケニアへの輸出で試験導入。今年一月に規格の仕様が整い、四月から取引先への紹介を進めている。
質の高い部品には高い価格が付くようになり、同社はJRSを活用した取引をさらに広める考え。普及のため、六十一カ国の輸出先のうち、相手の見つ
かった国から順次、合弁会社を設立する。本年度の第一号を一日付でシンガポールで立ち上げ、ケニアとタイに続いて合弁会社は三カ国になった。
桜井茂宏取締役は「品質表示と検査のルールを決めることで、中古部品市場を健全にできる」と強調。ロシアやボリビア、バングラデシュ、ドバイ、ア
メリカなどでも合弁会社の設立を検討しており、年度内にさらに七カ国で立ち上げる。
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2010060302000180.html